飲みやすいスッキリした純米酒|大嶺(Ohmine) 3粒火入れ

お酒

「オオミネ」は、山口県の酒蔵「大嶺酒造」さんの銘柄です。

大嶺酒造は日本最大のカルスト台地「秋吉台」から車で10分ほど、自然豊かな観光地に位置する小さな酒蔵さん。
休眠状態だったところ2010年に復活、若い人や女性を中心に人気の銘柄に成長しました。

とても美味しいと評判のお酒なので、取り寄せて飲んでみました。

オオミネ飲んでみた

オオミネのデザインはかなり特徴的。
ボトルには「お米のつぶ」を表現した白い楕円が描かれています。

このデザインは、スウェーデンのストックホルム・デザイン・ラボが手がけています。
漢字表記をなるべく避けているので海外でも他の日本酒と区別されやすく、「お米の酒」であることもわかりやすいですね。

透明ではなく、やや色がついています。

飲んでみると、青りんごっぽいフルーティーな香りがふんわり鼻にぬけていきます。

口の中にはほんのりした甘味とお米の旨味もあって、後味はスッキリ。
酸味はほとんど感じなかったです。

甘味や旨味のバランスがよいさっぱり系のお酒ですね。

こちらのお酒は「純米酒」に分類されていますが、濃いイメージの純米酒でこんなに透き通った味もあるんだ?と不思議な気分になります。
酒屋さんいわく「お米のジュース」。

するすると入っていく雑味のないお酒です。

癖のない味なので、和食全般やチーズなど洋食にも合わせやすいと思います。

うっすらとオリが入っていました。

大嶺は火入れの商品であっても常温でおいておくと酒質が変わってしまうので、冷蔵庫に入れて保管します。

大嶺酒造さんの歴史

大嶺酒造は1822(文政5)年に酒造りを開始しますが、1955(昭和30)年に酒造りを休止。
その後2010(平成23)年に、美祢市出身の秋山剛志氏を中心とした有志によって醸造が再開されました。

秋山氏は建築関係の大学を出てニューヨークの広告会社に勤めていたそうです。
「農業と地域資源を軸に地域の未来へ繋がる産業に成れば」と、故郷に戻りお酒の醸造を始めることに。

最初は他社の酒造を間借りする形でスタートし、2018年には自社の蔵を新設。

田舎に突如現れたオシャレスポットと話題になりました。

オオミネのラインナップ

大嶺はボトルの「お米のつぶ」の数で精米歩合を現しています。
つぶの数が減るほどにお酒のグレードが上がります(精米歩合は、ロットにより変わります)

1粒 純米大吟醸 ohmine junmai daiginjo 1grain
(精米歩合35%~38%)
2粒 純米大吟醸 ohmine 2grain
(精米歩合35%~38%)
3粒 純米酒 ohmine junmai 3grain
(精米歩合50%~60%)

3粒がスタンダードな定番商品で、今回飲んだものです。

5粒(試験醸造シリーズ)もあります(5粒はスペック非公開)


5粒はやや甘味が強く感じました。後味はほんのりほろ苦い印象。

大嶺酒造さんのお酒造り

大嶺酒造さんには

・アルコール発酵中に失われていく各種旨味成分を独自の研究により最大抽出
・お米の甘味や酸味、そして旨味の究極バランスを追求した、加水調整無しの純米原酒

というこだわりがあります。
さらに「アルコール度数がやや低めの14度台」という特徴も。

14度台にこだわる理由は「うまみのバランスが上品」。
お米のまろやかさが全面に出た繊細な味のためには、このやや低いアルコール度数に仕上げるのが最適とのこと。

さらに「オオミネ」では仕込み水として「弁天の湧水」を使用。
軟水でありながらカルシウムが多く含まれる特殊な水で、この水を飲むと1年寿命が延びるとも言われる名水です。
土地の名水とこだわりの仕込みがぴったりはまった、繊細な味わいのお酒なのですね。

オオミネ3粒 スペック

造り 純米
アルコール度数 14度
日本酒度 非公開
酸度 非公開
アミノ酸度 非公開
精米歩合 50%
使用米 山口県産山田錦
仕込み水 日本名水百選「弁天の湧水」
酵母 非公開

まとめ

「オオミネ3粒」はフルーティーな日本酒のなかでも、優しめの香り。
スッキリしてるけどじんわり美味しい。

ボトルのデザインがとても素敵なのでプレゼントにも喜ばれる銘柄です。

スッキリ系のお酒には酸味を効かせて後味をしめているものもありますが、オオミネは酸味も穏やか。
まろやかな味わいが好きな方にも好まれるお酒になっています。

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