テフロン加工のフライパンは扱いやすいのが特徴。
表面にくっつきにくい加工がしてあるので、玉子やお肉など綺麗に焼くことができます。
ただその加工は早ければ1年、頑張っても3年ほどで取れてしまうので、買い替えをすることに。
- これから何回買い替えるんだろう
- 捨てるの勿体ない
- 毎回選ぶのがめんどくさい
- 値上がりしてきた
などなど思う所があり、そろそろテフロンをやめようかな?と思った次第です。
テフロンの特徴
テフロンというのはデュポン社の商標で、正確には「フッ素樹脂加工」。
アルミの表面にすべりの良い樹脂でコーティングをしてあります。
コーティングといってもマーブルコーティングやセラミック、ダイヤモンドなど種類がありますが、すべて「フッ素樹脂加工」なのです。
この「フッ素樹脂加工」された鍋の特徴は軽くて、くっつきにくいこと。
お手入れも中性洗剤で洗うだけ。
とっても使い勝手のよい鍋なのです。
デメリット
フッ素樹脂加工にもデメリットがあります。
それは摩擦と高熱、急冷に弱い事。
空焚きなどで温度が上がりすぎると(目安は260°)コーティングが分解され、フッ素樹脂の一部であるPTFEから有害になるガスが発生するとも言われています。
表面を強くこすると加工が剥がれてしまうので、金属製のヘラは使えません。
熱い状態で水をかけたりと急に冷やすのもNG。樹脂の剥がれの原因になります。
デリケートな素材なんですね。
そしてフッ素加工自体に寿命があるので、フライパンの寿命は長くても3年ほど。
表面に目に見える傷がついたり、麺類などがくっついてしまうようになったら買い替えのタイミングになります。
テフロン以外の素材のフライパン
表面がテフロン以外の素材の鍋というと
- 鉄
- ステンレス
- アルミ
- ホーロー
- セラミック
などがあります、まずは耐久性から比較しました。
「セラミックコーティング」の鍋は「コーティング」がはがれるとただのくっ付きやすい重たい鍋になるので×。物によっては数か月でダメになります(経験アリ)
ホーローは表面にガラスの加工がしてある素材ですが、ちょっとしたことで割れて内側から錆びたりするので×
鉄は長持ちしますが、錆びるのでマメにお手入れする必要あり。
アルミは熱伝導がよく軽いので、パスタを茹でる時など便利。
ただ壊滅的にくっつきやすいので、アルミ単体では×(多層で中心がアルミなら有)
ということで表面が「ステンレス」素材の鍋を使ってみることにしました。
脱テフロンで買ったフライパンと鍋
今回は多層構造になっているステンレスの鍋を購入しました。
厚手なのでお湯がわくのに多少時間がかかりますが、耐久性とくっつきにくさ、お手入れの簡単さも重視しました。
アルミ芯7層|GIOプロダクト 雪平鍋18cm
中心部にアルミを使っていて、ステンレスで挟んだ7層構造。
熱伝導の点では、アルミだけの薄い鍋の方が早くお湯が沸きます。
ただ熱が均一に伝わらないので焦げ付きやすくもあります。
その点ジオプロダクトの7層鍋はしっかりした厚みがあって、カレーなどの煮込み料理など均一にじっくり火が通るのが特徴。
買ったのは雪平鍋ですが、ちょっとしたフライパンとしても使えました。
サイズとしては、きんぴらや炒め煮などの副菜を作るのにちょうどよいです。
味噌汁ならギリ4人分くらい。
重さがあるのが難点。これ以上大きいと片手でとりまわせないかも。
しっかり予熱して、油を敷くことでくっつきにくくなります。
アルミ芯7層|GIOプロダクト 両手浅鍋25センチ
ステンレスでも肉焼けるし意外といける!ということで、もっと大きくフライパンにもなりそうな浅鍋も購入しました。
こちらも7層なのでかなりの重量感。
置いたまま調理することになるので、両手鍋がよいと思いました。
- 肉を焼く
- 魚を焼く
- ハンバーグ
- 煮物
- 蒸しもの
など、家族4人分のメイン料理はこの両手鍋でほぼまかなえます。
ジオシリーズには深鍋もありますが、ハンバーグなどがひっくり返し難いので焼き物メインなら浅鍋がよさそう。
オブジェ アルミ芯3層 行平鍋
こちらはジオを作っている宮崎製作所の「オブジェ」という鍋のシリーズです。
ジオは重たいので、煮物や汁物用に軽い鍋をさがしてこれに行きつきました。こちらは3層なので厚みも重量も、ジオほどではないのです。
オブジェシリーズには、鉄芯のものとアルミ芯のものがありこちらはアルミ芯のもの。
熱の伝わりが鉄芯より均一で焦げ付きにくく、カレーやシチュー、ホワイトソースなどにも使っています。
お湯もサッとわくので、毎日の味噌汁やパスタを茹でたりと毎日のように使えます。
登場回数はこのお鍋が一番多いかも。
まとめ
脱テフロンに一番使えたのは、我が家ではジオプロダクトでした。
海外有名メーカーのステンレス鍋にくらべるとお値段も良心的。
余熱をして、しっかり油をしけばほとんどくっつきません。
ただ、くっつかない=熱が均一=厚みがある
ということなので、テフロン鍋に比べると重たいのが難点。
なので作る料理にあわせて、汁物ならやや薄めの素材、炒め物には厚手の鍋と使い分けをするとよさそう。
ただし、玉子料理だけは・・(あと餃子や焼きそば)
やっぱりテフロン加工が使いやすいです。
小さいフライパンやホットプレートなど、補助的にテフロンの鍋はあったほうがいいかもしれません。