オリーブオイルってこれまで、緑で草っぽい味の油としか思ってなかったのです。
- 料理にたっぷりかける
- パンにつける
- 飲む
とか信じられなかったのですよね。
ところが偶然、ホントに飲めるくらいサラサラで「フルーティー」なオリーブオイルを買うことができました。
オリーブって果実だったんだ・・。
そんな「ホントに美味しいオリーブオイル」について調べてみました。
コブラムエステートのオイル
たまたま友人と訪れたお店に、オリーブオイルの試飲があったのです。
友人が飲むというので(笑)つられて飲みました。
そしたら「意外においしいぞ」ということになり、買って帰ることに。
「Cobram Estate EXTRA VIRGIN OLIVE OIL Classic Flavour」
ラベル、やショップの人から聞いた話や、ネットの情報をまとめると、この「コブラムエステート」というオリーブオイルは
- オーストラリアの広大な専用農場(6200ヘクタール)で生産
- 機械で摘み取り
- 農園内6か所の施設で加工から瓶詰めまで行う
- 摘んで1時間以内に搾油(コールドプレス)をはじめる
- コンクール受賞歴多数
375mlで2,000円もしないので、コールドプレスのオリーブオイルにしては安価です。
※コールドプレス:高温にならないようにゆっくりと搾油する方法
摘み取りをしてから、6時間ほどで完成。 日本までは空輸しています。
蓋をあけるとこんな感じ。
注ぎ口の横にある穴から余分なオイルが瓶に戻るので、横からオイルがもれてベタベタしない所も気に入りました。
コブラムエステートのオリーブオイルには、
- いくつかの品種をブレンドしたもの(ブレンドコーヒーみたいな感じ)
- 単一品種のプレミアム(生産年によって、味が多少変わる)
と、通常4種類ほどがあります。
ちなみに、私が買ってきた「コブラムエステート クラシックフレーバー」はブレンドもの。
ちょっとトマトっぽい風味がします。
オリーブオイル特有のピリッとする感じは控えめ。
サラダとかスープにかけると、コクがでて美味しくなります。
火にかけると風味が落ちるので、出来上がった料理にサーッとかける感じ。
これまでのオリーブオイルとなぜ違う?
今まで買ってた国内メーカーのオリーブオイルと違いすぎるんですけど・・
何故なのかを調べてみました。
国際基準との違い
オリーブオイルは「国際オリーブオイル協会」によって品質別に
- バージンオリーブオイル(最も新鮮なものがエクストラバージンオリーブオイル)
- 精製オリーブオイル(ランパンテまたはオリーブポマスオイル)
- ピュアオリーブオイル
と区分けされています。
ただ日本には「国際オリーブオイル協会」のように明確に分ける規定はありません。
世界規格では「ピュアオリーブオイル」品質のオイルも、日本で売るときには「エクストラバージンオイル」と表記しても問題なし。
日本のメーカーの物が「偽物」とかでなく、「規格」が違うので比べようがないのです。
酸度と酸価→数値の単位も違う
オリーブオイルの新鮮さを見極める数値があるのですが、その単位も違います。
世界規格では「酸度」を目安にしています。
これは品質劣化によって分離してしまった脂肪酸のパーセンテージらしい。
IOC(世界規格)の場合、「エクストラバージンオリーブオイル」は酸度0.8パーセント以下と決まっています。
表記は「acid、acidity」。
一方日本の規格「JAS」では、酸度ではなく「酸価」が基準になっています。
単位はミリグラム。
単位が違うと、比較しにくいですね。
偽物のオイルもある
ややこしいのが、世界規格で認められたハズの「エクストラ~」に、偽物が出回っているらしいということ。
というのも過去にイタリアで「食用でないオリーブオイル」に添加物を加えて着色・販売したという事例があったのです。
※古いオイルを精製すると透明になる。
じゃあイタリア産以外を買えばいいのでは・・ と思ったら、オリーブオイルって最終的にビン詰めした場所が原産国となるのです。
例えば、イタリア産のオイルとスペイン産オイルをスペインでブレンドすれば「スペイン産」。
各国のオリーブオイルをブレンドする際に、偽物が混じってしまうこともあるのかな・・
コストコの安いオイルは本物?
本物のエキストラバージンオリーブオイルは、500mlで1500円~が目安と言われています。(実際はもうちょっと高い)
ただ、高い=本物、安い=偽物というわけでもないのです。
例えば、有名なコストコのオリジナルブランド「カークランド」のオリーブオイル。
カークランドのオリーブオイルにはいくつか種類があります。
約2リットルで2,000円前後と激安なものも。
個人的に、あまりに大容量で値段が安いのは偽物を疑ってしまいますが・・ コストコのオリーブオイルは、それぞれ原産国やラベル表記が違うので、
- オリーブの原産国はどこか
- オーガニック認証マークの有無
- 酸度の表記(Maximum acidity)
- 製法(COLD PRESSED)
をチェックするのがよさそう。
まとめ
美味しい(本物の)オリーブオイルを選ぶのって難しいと思いません??
酸度の表記→あったりなかったり(コブラムエステートも酸度の表記はなかった)
生産地→最終的に瓶詰めした産地しかわからない
値段→バラつきがある
美味しいオリーブオイルを見つけるためには、できれば試飲してみたり、買ったことのある人(しかもオリーブオイルに詳しい人)に聞いて買うのがいいかも。