香水の素となる香料は、約2500種類。
揮発性の高い香料や、ほどほどに香る香料、体に残りやすい香りなどのそれぞれの香料に特徴があります。
そんな香りの特徴を活かして調合された香水は、3段階に変化するといわれています。
- トップノート
- ミドルノート
- ラストノート
ノートとは、香りの特徴という意味。
この香りの変化は調香師の緻密な調合によって、作り出されています。
ではこの香りの変化の3段階について、調べてみました。
最初の香り:トップノート
香水をつけて最初に香ってくるのがトップノートの香り。
時間にすると15分から1時間程度になります。
このトップノートを構成するのは揮発性の高い、蒸発しやすい香りの成分になります。
香水にはアルコールが入っているので、アルコール分が蒸発するのと同時にこの香り成分も周りに拡散します。
そしてアルコール分の多い香水ほど、トップノートの香りが強いといえます。
具体的にトップノートとされる香料は・・
オレンジやレモン、ベルガモットなどの柑橘系や、葉っぱなどの若々しい香り、リンゴなどのフルーツ系の香りです。
香りの中心:ミドルノート
ミドルノートはトップノートが薄らいでから、6時間ほど香ります。
一番長く香るので、香水の中心となる香りと言えますね。
ほどほどに揮発性のある
- ジャスミン
- ローズ
- クローブ
- シナモン
などが多く使われます。
ミドルノートはちょっとだけ癖のある香りかな。
香水を購入する際には、ミドルノートの香りが好きか・嫌いかで選ぶとよいかもしれません。
残り香:ラストノート
最後に香るラストノートは、保留性の高い香りになります。
- セダー
- サンダルウッド
- バニラ
- ムスク
- アンバー
など。
動物性の香りは残りやすいのですね。
長く残る香りなので、自分にとって心地よい・飽きのこないラストノートの香水を選びましょう。
香りの変化の大きい香水
一つの香水を調合するのに、物によっては100種類もの香料をブレンドすることもあるので、香りの変化も香水によってさまざまです。
- フルーティな香りをメインにした香水→残り香が少ないので香りの変化は少ない
- バニラ、ムスク、ウッディなどをメインにした香水→濃厚な為、香りの変化も大きい
香りの変化の大きな香水に「ニナ」(ニナリッチ)があります。
トップはフルーティーな甘い香りで、ラストはちょっとスパイシーなウッディ系とムスクが香ります。
ずっと甘い香りが漂っているより、変化があった方がおしゃれな気もしますね。
香りの変化と香水をつけるタイミングなど
トップノートのフレッシュな香りを主張したいので、出かける直前に香水をつける人も多いのではないでしょうか。
ただ、アルコール臭を含んだトップノートは少しキツイと感じる人も。
できれば、ミドルノートが香る時間に外出するといいかも。
なので、出かける1時間ほど前に香水をつけて、香りを落ち着かせておくのがおススメです。
また、香水も買って長く置いておくと香りが飛んでしまうこともあります。
バランスよく調合されていた香水も、時間の経過と智雄に淡い香りだけが飛んでしまい、強い香りやアルコールのような臭いが目立つようになってきます。
香水はできれば少量ずつ購入して、早めに使い切りましょう。
まとめ
香りの種類によっては、すぐ消えてしまう香り、残りやすい香りがあります。
お気に入りのトップノートも、アルコール分の多いコロンだとすぐに香りが飛んでしまいますね。
香りの変化を楽しむには、ちょっと奮発してアルコール濃度の低いタイプの香水を選ぶとよいかもしれません。