マニアックな味わい「five グリーン」純米生原酒おりがらみ

お酒

「five」 は山口県を代表する酒造メーカー「酒井酒造」さんで造られています。
酒井酒造さんの代表銘柄は「五橋」。
五橋は仕込み水に 硬度1.5の「超軟水」といわれる「錦川」の伏流水を使用した、香り高いきめ細やかな酒質が特徴のお酒です。

こちらの「five」は「五橋」の由来でもある観光名所、「五連の錦帯橋」の「五」からきています。
扱っているお店が全国で59店舗しかないので、「裏五橋」とも言われていますよ。

黒いラベルの「Z」の文字は一見「ゼット」、だけど「ファイブ」なんです。



そんな五橋「ファイブ グリーン」を飲んでみたので感想をお伝えします。

五橋 「five」 グリーンおりがらみ生原酒飲んでみた

fiveグリーンはこちら。

うわずみだけ飲むと気が付きにくいのですが、うっすらと「おり」が入った「おりがらみ」です。

よく冷やしていただきました。

飲んでみると、生酒特有のピリッとした口当たり。
マスカットのようなフルーティーな香りと、お酒(お米?)っぽい抜けるような香りもします。

お米の旨味と甘み、ほろ苦さと酸味もあって後味は甘くない。

スッキリしているけど、複雑で味わいのあるお酒です。
よくわからないけど美味しい・・


昨年飲んだ時はピリッとした口当たりはしなかったので、年によって味わいが変わるのかもしれません。
スッキリしたフルーティーさを味わうには、香りの邪魔をしないおつまみが合います。
クリームチーズがぴったりでした。

日本酒全般そうなのですが、宅急便で到着した直後より家の冷蔵庫でしばらく寝かせた方が味が落ち着いて美味しくなります。

冬の間は常温の通常便で配送できますが、できればクール便がよいと思います。
保管は冷蔵庫です。

fiveシリーズは6種類

fiveシリーズは全部で6種類。
それぞれのロゴカラーで季節感やお酒のイメージを表していていて

  • グリーン→おりがらみ生原酒、冬の販売
  • ピンク→純米大吟醸、春の販売
  • イエロー→白糀を使用。甘酸っぱいワインのようなお酒
  • ブルー→純米吟醸生酒、シャープでキリッとした味わい、夏の販売
  • オレンジ→ 一回火入れして寝かせた 「ひやおろし」のお酒、秋の販売
  • レッド→火入れの純米酒、辛口のお酒、通年販売。

となっています。

今回飲んだグリーンは「存在感と包容力」のある「山」をイメージしたカラーとのこと。
たしかに、フルーティーでいてどっしりした味わいでした。

fiveはここがすごい

「五橋」に比べて「five」はカジュアルな雰囲気のネーミングでお値段もお手頃。
でもお酒自体は全くカジュアルではない、伝統的な日本酒の造りになっています。

というのも、「木桶」で仕込まれていて「生酛」(きもと)造りになっているのです。

お酒のもとになる酵母を育てる役割の「酒母」を、全て手作業で作るのが「生酛(きもと)造り」。

非常に手間がかかり管理も難しい製法です。
生酛(きもと)造りで造ったお酒は、コクと酸味があり複雑な味わいだそうですよ。

対して「市販の乳酸と培養酵母」を使った「早醸酛」は倍の速度で酵母を育てることができます。
なので多くの酒蔵では「早醸酛」を採用しています。

ファイブシリーズは平成25年に販売がスタート。当初は市販の乳酸による早醸酛を使用していました。
平成27年には木桶仕込みに、29年には生酛仕込みに変更・・
より手のかかる造り方へ進化(?)しているんですね。

ファイブグリーン スペック

造り 純米
アルコール度数 17度
使用米 日本晴、山田錦
精米歩合 70%
日本酒度 +1
酸度 2

まとめ

fiveは「木桶仕込み・生酛造り」といったこだわりの造り。ただ、堅苦しさはなく気軽に飲める雰囲気がいいですよね。
今回飲んだ「ファイブグリーン」は口に入れるとフルーティー。
甘味も酸味もほろ苦さもあってどっしりした味わいです。

生酛作りと言われると、そんな味わいもあるような・・ちょっとよくわからないけどわかる人にはわかるのかな。
日本酒好きな人にはクセになるようなお酒でした。

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