じめっとした湿気って気持ちが悪いだけではなく、カビが発生したり虫が出たりとホントに嫌なものです。
とくに押し入れなどの締め切った空間は湿気がたまりやすく、すぐにカビっぽいニオイが発生してしまいます。
ふすまを開けておいても奥の湿気までは取れないので、市販の除湿剤を使うことにしました。
ただ、使い方によっては効果がイマイチなので、除湿剤の選び方や使い方のポイントなどまとめました。
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除湿剤の種類
除湿剤にはいくつか種類があります。
それぞれ性質が違うので、適した場所に使います。
塩化カルシウム
塩化カルシウムは、食品添加物や凍結防止剤にも使われる薬剤です。
粒状の塩化カルシウムは、湿気を含むと水分になるので「タンク型の除湿剤」に利用されています。
だいたい、本体の重さの3~4倍の水分を吸収します。
水になってしまった塩化カルシウムは再利用できないので、水道に流して捨てます。
ただ、水分になった塩化カルシウムはアルカリ性なので(漂白剤と一緒)、単独で流さないで水もよく流すようにしましょう。
この塩化カルシウム、除草に使えるという話もあるけどこれはダメ。
塩化カルシウムには塩分もあるので、塩害で周囲の植物が育たなくなってしまいます。
シリカゲル(二酸化ケイ素)
乾燥剤としてよく見かける「シリカゲル」は、二酸化ケイ素が原料の吸湿材です。
溶けたり膨らんだりすることもなく、安全性も高いので身の回りでよく使われていますね。
シリカゲルにもA型とB型があり、細かい箇所はA型、比較的大きな面はB型を選ぶようにします。
A型シリカゲル
透明の粒状の乾燥剤で、本体の重さの30~40%ほどの水分を吸収します。
青い粒が入っている物は、青がピンクになったら取り換え時。
湿度が低い状態でも吸湿するので、特に湿気を嫌う精密機器などの保管などに使います。
このA型シリカゲルは150度以上にならないと放湿しないので、天日で干しても再利用はできません。
通常はA型シリカゲルの加熱&再利用は推奨されていませんが、再利用可能なA型シリカゲルも販売されています。
B型シリカゲル
常温で吸湿と放湿をくりかえすので、乾燥させることで再利用可能な除湿剤。
日光に干してくりかえし使える「ドライペット」や、布団の下にしく吸湿マットなどにも使われています。
重さの70パーセントほどの水分を吸湿するので、特に湿気やすい箇所の湿気対策に効果的。
製品に「くりかえし使える」と書いてあれば、このB型シリカゲルです。
センサーが付いている物は、干すタイミングもわかって便利ですよ。
シート状になっているので、場所も取らずに使いやすいです。
生石灰(酸化カルシウム)
吸湿性が高く価格が安いのが特徴。
よく海苔に入っていますよね。本体の重さの3割ほどの水分を吸収します。
空気中の水分と化学反応して吸湿、消石灰(水酸化カルシウム)に変化するので膨張します。
(左側の石灰はパンパンに膨らんでいます)
この生石灰は水に塗れると発熱するので要注意。
膨らんでしまった石灰は他の生ごみなどの水分にふれないようビニールにわけて捨てています。
押し入れ等の湿気取りどうしてる?
湿気が溜まるといえば押し入れ。
みずとりぞうさんなどの「タンク型除湿剤」を置いたり、すのこを敷いたりと色々対策をしますよね。
ただ、押し入れの構造上どうしても湿気がたまるのです。
(外との温度差による結露や、床下からの湿気、換気の悪さなど)
みずとりぞうさんを入れても、すぐ水がいっぱいになってしまい取り換えが大変なのです。
電動の小型除湿器を使ったこともありましたが、それでも24時間つけっぱなしにしないとすぐにカビくさくなってしまいお手上げでした。
なので扉は外して、日中空気が入れ替わるようにしました。
そして湿気のたまりやすい下段は掃除機など出し入れの頻度が多い物や、雑誌ゴミ(定期的に捨てる)などに限定。
長期保管する場合は、ケースに密閉+乾燥材を入れた状態で上段に置くようにしています。
押し入れ以外にも湿気がたまりやすいのが玄関。
靴箱に湿気が溜まりやすいので、除湿+消臭効果もある除湿剤が便利です。
さらに、一晩寝ただけでも湿気てしまうお布団。毎日上げ下げしていても、気づくと黒いポツポツ(カビ)ができてしまいます。
こちらには、フトン用の吸湿マットをしいています。
これ、安くて繰り返しつかえるのに効果的ですよ。
洗濯もできます。
センサーがついているものなら、マットを干すタイミングもわかって便利。
湿度が70パーセント以上になると、青からピンクにかわるので干して乾燥させます。
まとめ
ジメジメした気候の中いくら除湿してもキリがないのですが、
収納ケース、靴箱、フトンの下などは「吸湿材」を使うことで、カビを防ぐことができます。
気休め程度かと思ったら、意外と効果があります。
特に繰り返し使えるタイプは便利なので、うまく使いたいですね。
部屋などの大きな空間を除湿したい場合、吸湿材は全く役にたちません。
換気をしたり、エアコンのドライで運転をしたりと、空気を動かして強制的に空気を乾燥させる必要があるんですね。
なので「ドライペット」などは意味がないわけでなく、密閉された所など局所的に使うことで湿気をとるのに有効です。